梅雨の朝 露知らず共 薫る犬

漂う大人の薫り

母屋の隣 僕の家は ちっちゃいお家

大好きなお父さんと お母さん(アッコちゃん)と メイコ姉ちゃん

そして今は東京 お母さんが連絡しても 既読スルーして プンスコプンスコ怒らせる兄ちゃんの5人犬家族で住んでいる

僕は この家の王子様なので 1階の3分の1くらいは僕のスペース

最近 なんだか 「臭い」とか「雨の日 きついな」とか 「抜け毛 やばっ」とか 分かってないと思って 言いたい放題だ 僕だって傷つく

庶民には わかるまい 大人の薫り その名は『豆臭』・・・

それは漬物桶

朝から お父さんが庭で何かを始めた 嫌な予感

使わない漬物桶に水を入れ ソワソワしている

きっ来た

さっ散歩 でも朝行ったばかり

お庭で遊ぶのかな とりあえず紫陽花に栄養投入!

と思ったら 連れてかれて 漬物桶にドブンッ!

マジ卍

朝寝の時間過ぎてますけど・・・

泡立つ僕

いつも愛想がない配達屋さんのオジサンがきた

いつもなら キレっキレっに反応 キャンキャンキャーンと吠えるところ

でもオジサン 笑ってる 初めて見るオジサンの笑顔 お前も大変だなと言う心の声が聞こえた気がした

それ ちゃいますから

終わった

これで乾かして貰って終了 って何それ

父「一気に乾かしてあげる!」

僕「・・・・・・」

マジ卍 使い方ちゃいますから

父「昨日の敗戦吹っ飛ばすっ!後ろから追ってくるウサギもツバメも吹っ飛ばすっ」

僕「・・・・・・」ヤラれてないのに ヤリかえされる 八つ当たりだ ちっチキショー

長い戦いが終わった

メ「いい薫り 気持ち良かったでしょう豆」

ア「来週は お店でシャンプーだよ豆」

僕「・・・・・・」えっ来週も

マジ卍

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